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まひるのゑ日記2003・2月の光
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2月11日
またまたごぶさたしてをりました。
2月というと寒さの極地というイメージですが、実際はウメなども咲いたりして、春の足音を感じる季節、なんですね〜、なんちて!
ってわけで、まひるも久しく登場していなかったのですが、式神タマ〜ンが元浅草の知る人は知ってる人形展示スペース「マリアクローチェ」に行こうというので、久々のおでかけとなりました。
昨年末の清水真理展をピークに、すっかり人形の世界にはまってますが、このマリアクローチェ、伝説の「天野可淡」様や超人気?の恋月姫さんの作品などが一堂に見られるとあって、こりゃ一度は見とかなきゃ〜!って世界なのですが、それだけじゃなくて、ここ、この16日で閉鎖になってしまうのですから、行かないわけには逝きません!
式神にひかれて元浅草(都営地下鉄大江戸線・新御徒町)のその場所にいくと、なにやら金色の幕がはりつけてあって、ワタクシたちを地下へといざなっております。地下にはなぜか太鼓と人力車。入口には古い映画館のごときチケット売り場があって、ここで入場料を払うのですが、そこから顔を出したのは、魔術師のようなハットをかぶった初老の男。まるで実写版「悪魔くん」のメフィスト(笑)。あとで聞くとこの方がうわさの「人形屋佐吉」さんなのだそ〜です。やはりただならぬ感じですね〜。
入場料を支払うと、佐吉さんが演出たっぷりに、「ゆっくりと楽しんでいってくださいませ〜」とご口上。重い入口のドアをギギギ〜、とあけるとそこは異次元の世界なのです。
暗闇の中にろうそくに照らし出された無数の人形、まずはそれに圧倒されてしまうのですが、ゆっくりと見ていくと、作者別・テーマ別にスペースが分けられて展示されてます。
まずは注目してしまったのが、なんといっても木村龍さまの作品。
実は式神タマ〜ン、木村さまに弟子入りしてしまったのです。
なんだか清水真理展での打ち上げ飲み会で意気投合というか、惚れ込んでしまったらしく、このところ木村さまの教室に通い出したのですね。
僕も木村さまの作品、ホームページで見てひかれていたのですが、実物ははじめて(というか初心者につき、ほとんどの人形作家の実物をまだ見てないのですけど…)。実際みると、やはり式神がほれるのも分かるというか、ものすごく、神秘的でロマンがあって、ノスタルジックな叙情みたいなものも感じる。木村さんの作品は「箱作品」が多いようなのですが、その「箱」に「世界」が創られているからなのでしょうか。式神は絵描きなので、そのへん通じるところがあるんでしょうね〜。
天野可淡、恋月姫の作品はあえて言うまでもないのですが、この展示では古いヨーロッパのキリスト教系人形や、アンティークドール、文楽の人形などが一緒に展示されていて面白い。そこには人形の「時間」が沈澱していて、まさに人形たちの「国」に迷いこんだような気分になる。
会場の(ここ、実際は駐車場なんだね)あちらこちらにはテーブルがおいてあって、カフェにもなっているのね。そこでワインのミニボトルを飲みます。あ〜あ、こんな素敵なスペースがなくなってしまうなんて、もったいないわん。

恋月姫さんのちっちゃい人形をしゃがんで見てるとまるで祈ってるみたい?
ところで、今回のお話、ここからがメインなのですが(ウソ)、すごいのです。ひとしきり人形世界を堪能した二人が帰途につき、元浅草のメインストリートを歩いて駅に向かっていくと、路地に立っていた男の人がこちらを見て、
「キレイですね〜」
と言うではないですか!
なんかゴルフっぽい帽子とウェアをはおった中年のオタクっぽい感じだったので、「やばっ…!」と思い、無視して足取りを早めたのですが、なんとタマ〜ンの横について、スタスタとついてきます!いやん、怖い〜!!
「これからお仕事ですか?」
と聞いてくるので、無視というより手をふって「ノーコメント」のサインを出しますが、あきらめる様子もありません…。通りの向こうにバスを見つけたタマ〜ンが「バスで行こうか」と横断歩道の手前で止まりましたが、このバスには間に合うハズもなく、バス停にいたら、ずっとついて来ちゃうじゃん!と思い、横断歩道の向こうにある地下鉄入口に駆け込むことにしました。
横断歩道で当然のよ〜に男も立ち止まります。早よ、信号変わり〜や!
すると男はまたもや「いや〜キレイですね〜」と言い出したのですが、なんと、タマ〜ンの横から僕の方をうかかがって、
「とくにそちらのカタがキレイですね〜」
ときた。どっひゃ〜!
信号が変わって一気に地下鉄にかけこみますが、入口のところで男はさりげなく「それじゃさよなら〜♪」などと言って地上をまっすぐ歩き去っていきました。
いや〜怖かったっていうか、ぶっとびましたが、プライドをいたく傷つけられたのはタマ〜ン。オカマの方がキレイと言われてはこの先、いきていけません(笑)なんちて。まあちょっとヘンな人の戯れ言ですから、気にしちゃダメ♪
けっこう近所では有名なおじさんだったりして(笑)。というわけで、まひるでお出かけすると面白いこともあるけど、怖いこともあるので気をつけませうと家路をいそぐのでした。おしまい。
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