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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ ■■ ■ HIRUMAS HEADLINE WEEKLY ■■■■■■ 週刊ひるますヘッドライン ■ ■■ ■ 第19号 99.11.7-99.11.14 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ひるますヘッドラインは、ひるますHP冒頭のコラムを一週間分まとめたもの です。HP更新情報、マンガ製作日誌、人文系書籍の情報、身辺雑記などです。 ____________________________________ ■今週の主な内容 特命リサーチ・発光する山の謎/東北系サイト/ひょうたん開催日について/牛 と遺伝子/小浜「弱者」論争/下村誠『SACRED SOUL』/アサノの『 白痴』/ ■99.11.7 日テレの『特命リサーチ200X』で(やっと野球シーズンが終わって、毎週放 送するようになってきました…というと私が野球嫌いのように聞こえるでしょう が、実ハ巨人ファンなのです…)、山が発光する謎ってのをやってました。よー するに電気が起きて発光するって話で、つまらない結論なのだが(高島礼子も「 夢がない…」とあきれてました…)、私の見るところでは、この山が光るって現 象は、死んだ人の霊が山から天に昇っていくのだという信仰とつながってると思 うんだけど、どーなんだろう。 以前、ウェブマガジン20号で 佐々木高明さんの『日本文化の基層を探る』( NHK出版)を取り上げたときに、その中に「山から霊が登っていく」という信 仰は、西日本/照葉樹林文化地帯の特徴だとされている話を紹介した(大江健三 郎の小説にもこの話が頻出していて、大江作品が四国を舞台にしていることと一 致する)けど、とすると、このような「発光しやすい」山が、西日本に集中して 存在しているということにもなるんだろうか? 誰か調べてくれい。 参考)『日本文化の基層を探る』について http://www.bekkoame.ne.jp/~hirumas/WEBZIN/hirumas20.html#nara ■99.11.8 ヘッドライン18号で、「東北」についてまたチラっと書いてますが、いぜん紹 介した「願人踊」の紹介も含めて新たに東北関係のサイトをここでつくろーかと 思ってます。協力してくださる方がいらっしゃいましたら、ご連絡下さい。てゆ うか、せっかくだから掲示板で企画会議でもするか…(いちおうタイトルは『東 北系』に決めてるのですが)。 なーんて考えてたら、本屋で民俗学の赤坂憲雄さんが編集する「東北学」という 雑誌(創刊号)が出てました。なんか前も見た記憶があるんだけど、記憶違いか、 あれは創刊準備号だったのか。ともかく、網野善彦さん、山折哲雄さんなどとの シンポジウム、吉本隆明氏へのインタビュー、加藤典洋さんのエッセイなど、充 実の内容です。ぜひご覧あれ。東北といえば、『哲学の東北』って本も出したこ とのある中沢新一氏が、『女は存在しない』とかいうスゴいタイトルの本を出し てました…。それにしても、最近図書館の本の紹介ばっかりだったことからお分 かりでしょうが、ホント、久しぶり本屋でなのでした。 追記:その後出た「中央公論」にも赤坂さんの東北鼎談が載ってました。 ■99.11.9 申しわけありません! アイタル通信で「ひょうたんから高麗」の日程を13日〜25日と書いてました が、16日〜30日の間違いでした。お詫びして訂正させていただきます。 (今週末からいくぜ!とキアイを入れてた方がいらっしゃいましたら、ホント、 申し訳ない) あわせて「ひょうたんから高麗2000」が、12月28日から二週間にわたっ て開催されます。二千年を巾着田ですごそう(二千年問題への対応!)という企 画です。ぜひご参加下さい。 ■99.11.10 牛と人間の細胞融合…。まさか「くだん」を作ろうとしたわけじゃーないでしょ う。くだん、は「件」と書いて、牛の顔をした人間のこと。小松左京の小説『く だんの母』や、『新耳袋・第二夜』に出てきます。なんでもくだんが生まれた年 には大きな災害があるそーだ(これで大災害が起きたらどーしてくれるの?)。 それはともかく、くだんを作ろうとしたのでなければ、人間(あるいはその部品 )を作ろうとはしたわけで、ここにあるのは、「遺伝子」への信仰みたいなもの ですよね。なんでもかんでも「遺伝子」が決定する。だから牛だろうが大腸菌だ ろうが人間の遺伝子を入れてやれば人間になると思ってんでしょう(あえて単純 に言ってますが)。 遺伝子信仰に対しては、以前から紹介している『こころの情報学』の西垣さんが 朝日新聞の書評欄のスティーヴ・ジョーンズ『遺伝子 生老病死の設計図』とい う本の書評を書いていて、その中で次のように書いてました。 「じゃあ、能力や性格も全部遺伝子で決まるの?」―この質問への答えはNO で、遺伝子と環境の相互作用で決まるというのが正解。 ワタシ的には、遺伝子は(あらかじめ存在する設計図を実現していくという意味 での)「主体」ではない、といいたいところだ。主体は「生命」(としか呼べな い作用そのもの)なのであって、じゃあ遺伝子ってなんなんだ?といえば、それ は主体が自己実現していく際の「ヨリドコロ」(レシピ)でしょう。 この点、ちょっと神秘主義的に偏りつつ、遺伝子が主体ではない、ということを 予言的に語っていたのがライアル・ワトソンの『生命潮流』ですよね。「細胞質 vs遺伝子」みたいなことを言ってました。この戦いで遺伝子信仰のワナに落ち ちゃったのが、『らせん』における鈴木光司。ちなみにわが下村誠の音楽仲間に 坂田ひさしさんという甲府在住のシンガーソングライターがいるんだけど、彼の 傑作アルバム『青の地平線』に入ってる曲の一節に「♪僕らはいままで遺伝子の 乗り物だった〜」というのがある(すんません、ウロ覚えです)。「いままで」 はそうだったけど、これからはそうじゃないんだ!という強い「意志」が感じら れて、感動したものです(なんか同世代っぽいけど)。遺伝子がこーなんだから しょーがないじゃん、って言っちゃったら、ようするに「どうぶつ」と同じ。人 間は、遺伝子はそうだけど、こうもあろうかということが出来る。つまり融通が きく。遺伝子に「ヒラメキ」はないのだ。 追記:坂田さんのHPは、「Harper's Mill」 http://www.kis-net.ne.jp/user/sakata/ind.html 青の地平線については、下村誠HP内にも記事があります。 ■99.11.11 いぜん紹介した本、小浜逸郎さんの『弱者とは誰か』(PHP新書)について、 そのPHP研究所の発行するメルマガ「BOOK chase NONFICTION ! 」 ( [99/11/11]号)に、ちょっとした論争がのってました。 興味のある方はご覧下さい。 http://www.php.co.jp/book/ またこれについてはここで公共性をめぐってよく引き合いにだす于論茶さんの掲 示板でも話題になってました。こっちは早く見ないと消えちゃうので、お早めに どうぞ。 http://www.uroncha.com/ ワタシ的には、よーするにこの本は「思考停止」はイカン、という本として読め ました(というかまだ立ち読みなんですが…)。いわゆる「弱者」として固定的 な図式において捉えてしまうと、我々はついつい、その図式の中でしか考えなく なってしまう。本当にそこではなにが起きているのか、を知ることがダイジなん だということだと思います。これについてヘッドライン5号に書いたとおりです (『あの金で何が買えたか』の村上龍序文とも通じるっていうハナシ)。 http://www.bekkoame.ne.jp/~hirumas/HEAD/head5.html ■99.11.12 掲示板の方にも書きましたが、きのう11日、下村誠(アイタルミーティング) のライブに行って来ました。内容的には以前のヘッドラインで、下村誠の次回の オリジナルアルバム(セカンド)はスゴイらしいと書いておきましたが、それに あまりつけ加えることもありません。いよいよ期待は高まる、といったところで すねー。なおこのアルバムのタイトルは『SACRED SOUL』に変更され たそうです(以前は『NAKID SOUL』となってました…)。近々、下村 HPの方で詳細をお知らせします。 蛇足:今回のライブでは豪華ゲストが登場しましたが、次回12月も豪華ゲスト が予定されてるそーです(誰でも知ってるような人らしい…)。ちなみに我が『 グレートアンバランス(G・U)』の共同発行者、鈴木たかしさんのHPにこの 日のライブレポートが掲載されてましたので、ぜひご覧ください。 http://www1.webnik.ne.jp/~g-u/index.html (あれ?「気持ちよく食事したい!」の記事にオレの名が…!) ■99.11.13 いよいよ今日からアサノ(浅野忠信)主演の『白痴』(監督:手塚真)封切りで すねー。といっても、昨日の夕刊ではじめて知ったんですが。実ハ、わがサイト で作品を展示している藤代京子さんが、この映画にエキストラ出演してます。空 襲のシーンで逃げまどう群衆役とのこと。この原作はアンゴ(坂口安吾)で、大 戦中の空襲が描かれてるわけだけど、映画では大胆にもこれを現代に移し替え、 ずーっと戦争が継続してるっていうSFじたてになってます。雑誌で写真見たら 東京の真ん中にバベルの塔みたいなのが立ってたりしてた…。というわけで、ぜ ひご覧あれ。 藤代京子作品集 http://www.bekkoame.ne.jp/~hirumas/MOGUA/Kyoko.html 追記:浅野って『御法度』にも出てるんですねー。ちなみに『御法度』のポスタ ーは、大島監督はじめたけしや松田なにがし(優作のムスコ)などが新撰組?の かっこをしたのを一人1枚づつ作ってズラリと並べてますが、我が西武池袋駅で は、浅野のだけがさっそく剥がされてました。こーゆうのって最後まで剥がされ ず残った奴がけっこうヒサンだよねー。最近では「ダ・パンプ」で、やはり一人 づつのを並べたことがあって、最後まで誰が残るか楽しませてもらいました(な おポスター剥がしは犯罪です)。 ■99.11.14 なんか前号から「走り書き」をトップページで更新するヒマがなくて、直送メー ル書き下ろし化してますが、あまり内容がなくてすいません。次週はちょっとは 余裕ができるハズですので、ご期待下さい。あと掲示板がほとんど無人化してま す(笑)。ちょっとした感想など、ぜひお聴かせ下さい。ではまた。 ____________________________________ ■お知らせ 『オムレット〜心のカガクを探検する』(心の科学研究会G.N.C./ひるます著) は「心とは何か?」をテーマにした「思考する」マンガです。オムレットの詳し い内容はこちらに掲載しております。ぜひご覧ください。 http://www.bekkoame.ne.jp/~hirumas/COMIC/digicomi15.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発行者:堀込広明 (C) HIRUMAS 1999 ご意見・ご感想等:hirumas@cancer.bekkoame.ne.jp 登録の変更・解除:http://www.bekkoame.ne.jp/~hirumas/ 配信:Pubzine http://www.pubzine.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ HIRUMAS HEADLINE
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