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■ ■■ ■ HIRUMAS HEADLINE WEEKLY
■■■■■■ 週刊ひるますヘッドライン
■ ■■ ■                第2号 99.7.1-99.7.7
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 ひるますヘッドラインは、ひるますHP冒頭のコラムを一週間分まとめたもの
 です。HP更新情報、マンガ製作日誌、人文系書籍の情報、身辺雑記などです。
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■今週の主な内容
自自公/パンダの双子/「小脳論」と中井久夫『最終講義』/『宮台真司とその
思想』/明石散人の名言/『八犬伝』の記憶

■99.7.1
いよいよ7の月に突入、と言いたいところだが、ワシは前から7の月=9月説を
とっている(笑)ので、7の月はまだ先である。

ノストラダムスの記事は
http://www.bekkoame.ne.jp/~hirumas/WEBZIN/hirumas22.html

きょうはPSソフトのイエローモンキーと稲川淳二が発売らしい。金がないので
買えないが、リボカードで買っちゃおうかなあ〜。

自自公なんてヤダって思ってる人が多いようだが、私ももちろんイヤだ。しかし
私はイヤなものはイヤなものとして「クッキリと」存在した方が、世の中、白黒
はっきりしてイイ、という考え方をする人間なので、こういう動きはむしろ歓迎
している。
どーせなら自民と公明で合意が成立したあと、小沢氏が「ウチの政策とは違う」
とか言って突如連立を離脱するなんてことになって、自公連立になってしまう、
なんてことになるともっとオモシロイのだが。新進党で公明と合流したために失
敗した小沢氏が、自民と公明をくっつけようとした作戦だったりして…(どこぞ
のオヤジ雑誌によると「公明党と組んだ政党はつぶれる」のだとか。よーするに
ババヌキ作戦?)。

メルマガで書評専門の「こざる図書館」というのがあって、こざるさんという個
人の方がやってるのだけど、これが個人でやってるとは思えない充実ぶりで(文
学からノンフィクション人文系まで広いジャンルだし)、ガンバってらっしゃる
のだが、なんと次回(7月15日)配信分で、わが「広英社」(オムレットの版
元)がピックアップされます。毎号本のプレゼントもあるのだけど、次号では「
オムレット」をプレゼントの予定です。まだ購読を申し込んでない方は、いそぎ
お申し込みを(下記HPで登録できます)! 

「こざる図書館」のHP
http://www.netpro.ne.jp/~banana/index.htm

■99.7.2
AERAのムック本「わかる」シリーズの『恋愛学がわかる』というのが出てて
冒頭に竹田青嗣さん(この前『プラトン入門』を紹介した)が書いてます。そう
いえば竹田さんは「恋愛学」の大御所ってことになってるのか(本人がどー思っ
てるかは別として)。全体として小谷野敦さんの『もてない男』(ちくま新書)
の爆発的なヒットを受けて企画された本って感じもしますが…。私はこの『もて
ない男』は読んでないのだが、「恋愛・非・至上主義」ってところでは共感する
かも(どーいう主義なんだろうか…)。考えてみると、私のHPには全然「恋愛
」の話はでてこない。う〜ん、なんかさびしいねぇ。「もてない男」でもぜんぜ
んかまわないが、「色気がない男」にはなりたくないもんではある。

小谷野敦さんの本は読んだことがなかったが、インターネットで調べてみると、
八犬伝の本など、ワタシ好みのが結構ある。『男であることの困難』なんてのは
読んでないのが不思議なくらいだ(ワタシ的な「男であることの困難」論は、「
でぃーぷ・ひるます」の「エヴァ論」に書いてある)。

「でぃーぷ・ひるます」は
http://www.bekkoame.ne.jp/~hirumas/WEBZIN/deep.html

私の心をくすぐる(笑)ドラマ「らせん」が始まった。それにしても前に「最終
章」なんて言っといて、しつこい。一回目を見たけどあんまりグッとくるものは
なかったが、またもや見つづけてしまうのか。

テレビといえば、「アンビリバボー」を見てたら、パンダは双子が生まれても、
一匹しか子パンダと認識しなくて(それこそ認知か)、その一匹しか育てないの
で、せっかく双子が生まれても(けっこう多いらしい)増やすのが難しいという
ことだった。番組では中国の動物園の人のアイデアで、親パンダの隙をぬすんで
何度も子パンダを入れ替えてやることで(その間、もう一匹は保育室に入れる)
両方とも成長させることができた、という感動の話になるのだが、ワシが思った
のは「そもそも一匹しか育てないように本能がインプットされているとしたら、
こりゃ絶滅してもしょうがないや」ということだ。

もちろん「絶滅しろ!」っていうわけではない(これは前にトキについて書いた
ことも同じ)。ただ絶滅しそう、というのには、それなりに冷徹な自然の「仕組
み」みたいなものがあるのだなぁ、ということだ。単に人間による「自然破壊」
を「原因」と言ってすますわけにはいかないってことである。

そういえば、この前日テレの「きょうの出来事」だったと思うけど、カラス殺し
のニュースをやってた。カラスって一応鳥獣保護条例かなんかで守られていて、
勝手に殺しちゃいけないんだってね。知事の許可が必要だそうです。で、そうい
う許可申請から実行まで含めてやってくれる業者がいて、消毒会社なんだけど、
巣イッコで10万ちょっとだとか。毎年千羽以上のカラスが合法的に殺されてい
るそうです。カラスの命とトキの命の重さに違いはあるのか? そーゆう意味で
もこのニュースをトキから間をおかずにとりあげた日テレはエライぞ(いや、そ
れよりイヤな仕事と思いつつ、誰かがやらねば…と言ってカラスを殺す仕事をし
ていた消毒会社の人はもっと偉い)。

さて、双子パンダだが、その後かなり成長してから、二人そろって親パンダの前
にお目見えしたら、親パンダもあきらめて?二人ともどもに乳を与えてやること
にした、という感動的なシーンで終わるのだが、その前に飼育係の人によるスリ
カエのときにも、「ちょっと違うんじゃないか」みたいな警戒を示すシーンがあ
った。つまりすでに親パンダは、子パンダが「ちがう」ことに、ある程度「気づ
いて」いたと思われる。オレはこの「気づいた」ときに、ひょっとして「殺しち
ゃうんじゃ?」と心配になって、つい「殺すなよ!」と声をあげてしまったが
(笑)、前述の通り無事だったわけです。オレが殺すんじゃ?と思ったのは、も
ちろんもうちょっと下等な動物?だと殺しちゃう場合が多いからだが、こういう
ところが「動物にも心がある」と感じる瞬間でもある。「ひょっとして…違うん
じゃ?…でも、とりあえず…」と思ったかどーかは知らないが、親パンダにとっ
て本能的に固定された「一匹の子ども」という「現実」とは、別の「現実」(そ
れは人間によって企図されたものではあるが)をこの親パンダが生きた(受け入
れた)、ということは確かだろう。よーするに「融通が利く」ということが、パ
ンダにしてはじめて生じた瞬間でもある。

  心とは、融通なりと見つけたり     ひるます

■99.7.3
きのうアンビリバボーのことを書いたが、エンディングテーマが、なんと佐野元
春になってるではないですか! しかもちらっと聴いただけだけど、往年のカッ
コヨサがよみがえったみたい。早速ウェブで調べると『だいじょうぶ、と彼女は
言った』という曲だ。う〜〜ん、なんか元春の「歴史」を感じてしまいますねぇ
(元春の曲は彼女に「だいじょうぶだよ」と呼びかけるという感じの曲が多かっ
た)。

佐野元春ホームページ
http://www.moto.co.jp/home.html

ネットを見ていたら、J's Cafeという「ジャコウネズミ」さんのやってるHPが
あって、これが「小脳論」という独自の思想をもとに、脳や心の問題はもちろん
社会や文化についてサマザマなコメントを書いている。ものすごい量なので全部
は読んでないけど、これは養老孟司より面白い!?

J's Cafe
http://www.asahi-net.or.jp/~ng1f-ist/index.html

このまえ中井久夫の『最終講義』(みすず書房)を読んでたら、ちょうど小脳の
話が出てて、あの脳の権威、伊藤正男先生が、小脳が運動のみならず思考の制御
も行っているという講演をしたという話から、小脳から見ると大脳は一種の「末
梢」ではないか?というアイデアをもらしていた。

ジャコウネズミさんの話はそれと、完全に重なるわけではないけど、小脳をある
種「無意識」の中心というか、「暗黙知」の中心というか、と見ているように思
えます。「意識していないことの重要性」ということを彼は言ってるのだけど、
これは以前このページでも紹介した小浜さんの『無意識はどこにあるのか』
http://www.bekkoame.ne.jp/~hirumas/WEBZIN/hirumas27.html#0401
での「忘れていることの積極性」ともつながるような気がする。この本について
僕はオムレット的に言えば、この「無意識」とは、「コトとしてのイメージだ」
というむちゃくちゃな事を言ってるのだけど、ジャコウネズミさんが「小脳にお
いてはモノとコトは分かれていない」って書いてて、あっそうそう、そういうイ
メージなんだよな、オレの言いたいのもっていうような共感を感じてしまった。

脳の話っていうのは、それを言うことで何を言いたいんだよ?と思うモノが多い
んですが、小脳論はずっしりと言いたいことが伝わってくる感じです。J's Cafe
は、最近のエッセイも面白いのが多いです。ぜひごらんあれ!

■99.7.4
先日紹介した『こころと体の対話』という新書、「トンデモじゃないと思うけど
…」なんて書いちゃって失礼しましたが、ホント、真摯な態度で貫かれていて、
単なる科学主義ではなくて、事実をちゃんと見極めようとする意志が感じられま
した。くわしくはウェブマガジンのVol.30に書きましたので、ご覧ください。
http://www.bekkoame.ne.jp/~hirumas/WEBZIN/hirumas30.html

■99.7.5
なんばりょうすけさんのHP『宮台真司とその思想』よりリンクしていただきま
した。このHPは、宮台真司の思想を、その著作、発言、巷の噂を通じてなんば
さんの視点から紹介するページ。
http://www.asahi-net.or.jp/~ix7r-nnb/Horobi/Miyadai/index.html

リンクしていただいたというより、ここは「宮台ファン、宮台嫌いな人、宮台が
気になってしょうがない人」などを自己申告して、掲載してもらうというもの。
ウチのHPを見ていただくと、私は「宮台嫌いな人」のように思われるかもしれ
ないけど、最初の記事からして小田晋さんたちの宮台批判に対する反論であり、
「キライ」ではないし、最近の宮台氏の雑誌等での発言にはナルホド、などと思
ってもいるので、一応「気になってしょうがない人」で、申告しておきました。

これになんばさんのコメントがつくんだけど、それが「私からみるとイマイチ、
というよりかなりダメ」とのこと。がーん! というか、当然そうだろうとは思
います…。ワタシ的には、「宮台問題」関係の文章には、まったく反応がなかっ
たんで、反論もなにもないというのはイカン、と思って、おせっかいにしてヤブ
ヘビは承知の上で、なんばさんに申告したのでしたから、まずは読んでいただい
たことに感謝、です。今後、日記などでネタにしてくれるそうなんで、このHP
も要チェック。
なんかマゾ的な気分になってきた…。

■99.7.6
宮台真司といえば、「まったり革命」だが、アニメ『おじゃる丸』(ETV)の
エンディング・テーマが「まったり音頭」に、今週から変わってます。といって
もこれはサブちゃん歌うメインテーマを音頭調にアレンジしただけなんだけど(
歌はおじゃる丸その他が歌ってる)。夏場のアニメといえば、昔から「音頭」と
決まっている。なんといっても名作は「ど根性音頭」だと思うけど、やはり「お
じゃる」もやってくれましたか。それにしてもどーせなら、オリジナルで「まっ
たり音頭」をつくってほしかったな〜。ってわけで、さいきん、すっかり『おじ
ゃる丸』にはまっているのです…(ウチには「電ボ」もいるし)。

ダ・ヴィンチ見てたら、例のマギーさんの読書占い、牡羊座のところになんと『
食べ暮らしダイエット』(魚柄仁之助著、文藝春秋刊)が載ってるじゃーないで
すか。この本のことは前に紹介したけど、ウチの姉(堀込和佳)が、挿し絵およ
び装画を描いてるのだ。マギーさんのこのコーナーは、以前書いたように、『オ
ムレット』も取り上げてくれたわけで、重ね重ね、ありがとうございますって感
じ。牡羊座の方は、『食べ暮らしダイエット』を読もう!

『食べ暮らしダイエット』の御紹介
http://www.bekkoame.ne.jp/~hirumas/WEBZIN/hirumas26.html#0301

明石散人のノベルス、鳥玄坊シリーズ『鳥玄坊 ゼロから零へ』が出てました。
のっけから「時間」と「生命」をめぐる哲学的?議論からはじまって、こりゃも
う興奮! 読むしかないでしょう。だが、鳥玄坊三部作完結となってるから、こ
れで最後ってことか。となると読むのがもったいなく感じてくる。帯はいよいよ
御大、京極夏彦が書いてます!

鳥玄坊シリーズについて
http://www.bekkoame.ne.jp/~hirumas/WEBZIN/hirumas22.html#0111
明石散人の『日本史鑑定』
http://www.bekkoame.ne.jp/~hirumas/WEBZIN/hirumas26.html#0224

オマケ 私の大好きな明石先生の名言

「人の才能なんてものは誰も平等で変わりはない。だから発明や発見というのは
 大したことではないんだ。むしろ日常的なものともいえる。大切なのはそれを
 認める姿勢の方だよ。」(『謎ジパング』講談社刊)

■99.7.7
7月2日の項で、小谷野敦さんの本を読んだことがない、と書いちゃいましたが、
あった、ありました。その八犬伝の本『八犬伝綺想』って本(福武書店)、オレ
読んでました。

きのう遅ればせながら、『もてない男』を買って(いざ買うとなったら、結構勇
気いるっていうか、緊張してしまいました。なんか今さら『老人力』買うみたい
で…)、ぱらぱら見てたら、このご自分の八犬伝本からの引用があって、「あっ
」と思い出してしまったのだ。しかもそれは、ワシがこの八犬伝本で唯一?印象
に残った箇所でもあったので、克明に憶えていたのだった。

これがキッカケで、怒濤のごとくに『八犬伝』の記憶がよみがえり、たのまれも
しないのに(いつものこと)、八犬伝について書いてしまいました。
http://www.bekkoame.ne.jp/~hirumas/WEBZIN/hirumas30.html#0707

かんじんの『もてない男』ですが、これは特に最終章のケッコン、愛についての
考えはめちゃめちゃ共感してしまいました。
こういう本なら、売れるのは大歓迎だ。

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■お知らせ
『オムレット〜心のカガクを探検する』(心の科学研究会G.N.C./ひるます著)
は「心とは何か?」をテーマにした「思考する」マンガです。オムレットの詳し
い内容はこちらに掲載しております。ぜひご覧ください。
http://www.bekkoame.ne.jp/~hirumas/COMIC/digicomi15.html

「バーチャル伊丹堂」は手動掲示板です。ぜひご参加ください。
http://www.bekkoame.ne.jp/~hirumas/GNC/index.html

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 発行者:堀込広明  (C) HIRUMAS 1999
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