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■ ■■ ■ HIRUMAS HEADLINE WEEKLY
■■■■■■ 週刊ひるますヘッドライン
■ ■■ ■               第31号 00.2.21-00.2.25
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 ひるますヘッドラインは、ひるますHP冒頭のコラムを一週間分まとめたもの
 です。人文系書籍の情報、社会時評、HP更新情報、身辺雑記などです。
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■今週の主な内容
新作マンガの予告?/別ひ新コーナー「妄草書房」/世界聖なる音楽祭/薬害エ
イズ判決、その他「手心問題」など/池田晶子・爆弾たちとのネットワーク

■00.2.21
♪ダ〜ララ、ダ〜ラララ〜、ダ〜ララ、ダラララ〜
(美輪明宏「黒蜥蜴のテーマ」より)

いや〜、ちょっとダラダラして更新休んじゃいました。
正月前後から取りかかっていながら、まったく停滞していた、たった8ページの
ネーム(マンガのセリフ付きコンテ)がやっと出来たので、気が抜けたのだ。こ
れもどこかで発表できるかも決まってないので、先日アップした「ブック・オム
レット」みたいにネットでのみ発表ということになりかねないんだけど、ここに
書いてきた公とか政治についての考え方をコンパクトにまとめたものなので、け
っこうオレとしては重要作品。ご期待下さい、というところだ。

でもこれでアタマのつかえが取れたので、いろいろとやりたいアイデアがバァー
っと出てきて、今がいちばん楽しい時かもな。これで何かに絞ってやっていくと
いう段になると、またあーでもないこーでもない、と煮詰まりながらもだえ苦し
み、という状態がやってくる…。それをうまく乗り切れれば…、と切りがないハ
ナシだけどね。いま妄想的に考えてるのは、ケンアンの?ホラーマンガなんだけ
ど、なんか今度はマジで出来そうな感じだ。なんか、ミのない話で恐縮ですが、
そういうところです。

■00.2.22
「別ひ」に「妄草書房/出版案内」を追加しました…。架空の本を考えて遊ぶっ
てコーナーです。その昔、坂本教授が「週刊本」の一冊で『本々堂未刊行図書目
録』?とかいうのを出してましたが(いつの話だ…)、あの手の奴ね。夜中にハ
イになって急に思いついて、ゲラゲラ笑いながら(やば…)書いたんだけど、朝
起きて読んでみたら、ぜんぜん面白くないの(笑)。ぜひご覧いただき、御感想
およせください。ここに挙げた本のタイトルは、いちいちネットで検索して調べ
てませんが、けっこう実在してたりしてね。
○妄草書房
http://www.bekkoame.ne.jp/~hirumas/BETSU/betsu9.html

追記:そのうち徐々にブックデザインをして表紙画像を掲載していこーかなぁ…
などと思ってます。ぜひ本にしたい!というテーマがある方は、投稿してね(な
んかどっかの自費出版の広告みたいだけど…)。あと、特に『哲学骨牌』は、マ
ジで作りたいんで、ネタ協力お願いします。

■00.2.23
下村さんの『SACRED…』つながりってわけでもないですが(いや、実際は
そーかな…)、
○「世界聖なる音楽祭」World Festival of Sacred Music
http://www.01.246.ne.jp/~wfsm/index.html
の情報を「アイタル通信」にも掲載しました。「世界聖なる音楽祭」というのは
「新しい千年紀の夜明けを祝うために、異なった伝統、背景を持つ人々が集まり
一緒になって、一人一人が持つ人間精神の最も深遠な表現を分かち合い育てあう
」というダライ・ラマの提唱によって開催される音楽祭とのことだそうです。日
本での開催はまだ具体的な話ではなくて、トランペッターの近藤等則さんを中心
に開催にむけて活動中だということです。興味のある方は、HPをご覧の上、応
援メールをお送りください。

追記:25日朝日新聞朝刊によると、中国政府がダライ・ラマの4月来日に対し
て日本政府に許可しないよう要求しているそーだ。要チェックだな。

さらに追記で、最近のアイタル情報源は、ほとんどロングウオークで知り合った
サキノさんがネタ元になっていただいてますが、そのサキノさん自ら情報発信し
てるHPを最近になってよーやくたどり着けましたんで、御紹介を。
○なまえのない新聞
http://www.interq.or.jp/tiger/amana
内の「サキノのHOTNEWS」のコーナーです。「なまえのない新聞」は八丈
島から発信されるオルタナティブ情報紙。こちらのHPもぜひご覧下さい。

■00.2.24
きのう(23日)の日テレ「きょうの出来事」はすごかったね。ネット詐欺師を
被害者が個人的に追いつめて警察に引き渡した、というのは新聞でも見たが、そ
の一部始終を撮影してたのね(顔もバッチリ出してました)。しかしそれ以上に
今日(24日)のニースステーションは(久々に)面白かった。

川田龍平氏の薬害エイズ判決へのコメントをはじめとする解説で未だに問題が解
決していないと言う論点が確認できたし、今回の判決の長所・短所も公平に取り
上げてましたね。「短」はもちろん判決の軽さだが、これは「求刑」からの問題
であるし、そもそもの問題(今回のメーカールートでの争点より遡る時点での問
題)にも絡むところだ。「長」は、なんといっても責任転嫁の否定だよね。官僚
なり医者が止めてくれればよかったとリクツでは言えるとしても、それは企業が
責任を免れる理由にはならない、ということ。これはちょいと前に書いた「あえ
て知ろうとしなかった」問題とも連動する(ヘッドライン30号、2/16の項
参照)。「あえて知ろうとしなかった」こと、ここでは「あえて行動しようとし
なかったこと」によって責任を免れることは出来ないってことでしょ。人は通常
であれば「あえて知ろう」としなくていい「にもかかわらず」知らなければなら
ない「時」がある。その時に至って、すべからく人はそうすべし、っていう「倫
理」を示したということだ。この点だけで、オレは「あえて」この判決を評価す
るけどね。

新潟事件に関しての解説では、「警察監視権力」は公安委員会がいちおうそれと
してあるが、独自の施設も人員もなく、まったく県警丸かかえになってるのだと
いう。身内に監視をさせてるってわけだ。この解説の人が、各都道府県の公安委
員会は知事の管轄下にあるので、「元気のいい知事が多い」今、彼らがなんとか
してくれるといい、と言ってたが、慎太郎知事の顔を思い浮かべると、それもち
ょっと。まぁ今回みたいに大問題になってから警察庁の役人がのこのこ出かけて
いくよりはまだましか。どっちにしてもカタチだけになってはどーしようもない
ことだ。

越知金融担当大臣の「手心発言」を民主党議員がすっぱ抜いたが、この越知さん
は最近は慎太郎知事との舌戦で有名に?なった人ね。慎太郎に「お役人」と言わ
れて「お役人が一番国民のことを考えている」と言ったのだ。奇しくもNステで
川田氏が官僚はその時だけやり過ごせばいいと考えてると批判したところだった
が、この認識の差って改めて思うとめまいがするほどスゴイ。しかしさらに奇し
くもなのが、すっぱ抜いた民主党議員の一人、上田清司氏は、いぜんここでも紹
介した快著『法律はお役人のメシの種』の著者だってこと。この本ではお役人は
「やり過ごせばいい」どころか、積極的に役得を求める人々として批判されてい
るのだ。

というようにニュースステーションを面白く見た後についでに…と思って筑紫サ
ンのニュース23を見たらこれがまた面白いというかなんというか。筑紫サン、
のっけから新潟県警のことを神奈川県警と言っちゃったのね、わははは、ワカル
ワカル。

追記:と思ったら、一夜開けた今日25日にはもう各紙とも越智氏更迭を報じて
ましたねー。こういうことだけはやることが素早い、小渕首相。光栄の戦国シミ
ュレーションなら、絶対最後まで自分だけは生き残るってタイプだろーね。ちな
みにこの越智氏、新聞では「森派」となってる。森サンと言えば言わずと知れた
「エイズが来た」男。これもまた奇縁というかなんというか。

さらに追記:Nステの話題を出した次の日(25日)、Nステにはまたも我らが
(?)斎藤環さんが登場!またもというのはちょっと前にも登場されたようです
からなんだけど、私は見逃してたので、今回は見られてヨカッタ。斎藤さんがど
ーこうというより、あの斎藤さんの極めてムズカシイ(正確かつ含蓄がある)表
現に、きちんとついていって話を噛み合わせていた久米宏に感心したよ。やっぱ
今シーズンはちょっと違うのか? 上でニュース23を引き合いに出したのは、
実ハ、筑紫サンにくらべてNステ久米は結構イイじゃないかってことまで言い含
めようとしてたんだけど、シャレじゃなくてホントそーかもよ。

■00.2.25
またオヤジ雑誌ネタだけど、ちょっと前に「サンデー毎日」(3/5号)に、小
浜逸郎さんとプロ教師川上さんの対談が載ってるというので買ったんだけど、見
開き2ページでちょこちょこっと載ってるだけで、特に目新しいとか深い内容も
なく、がっかりだったが、池田晶子さんの「考える日々」って連載(同名単行本
もあり)が載ってて、これはよかった。

この号で池田さんは自分が読者に手紙の返事を必ず書くって話を書いてるんだけ
ど、そこで面白いのは、読者がそれぞれ孤独に考えていることが、実ハ、池田さ
んが考えていることとどこかで共通点があって、それが励みになったという手紙
が多いのだけど、それがお互い様だ、というところね。池田さんもまた、そうい
う手紙や反響によって、そこに共通するナニカを感じて自信を深めてく行くとい
うことなんだけど、これはようするに、いろいろな人々が、たとえば哲学的な形
式をふんだ表現によって考えるのでは「ない」ところで(さらには「言語以前の
ところで」)考えているコトの普遍性?みたいなものを信じている、ということ
でしょう。

その上で池田さんは「有名な大学者から無名の思索者までが、「ある種の」言葉
によって「連帯」する。連帯することによって自覚されるのは、宇宙史における
人類の位置、もしくは人類の精神史の謎めいた意味である。…」という「革命」
のシナリオを語っているのだが、まさにそれだ!と共感するところ。ようするに
語られた言葉、思われた言葉の「外形」はぜんぜん違っても、それが語られ読ま
れる中で(郵便的に?)共振し、共感を呼び起こす、つまり「内側から共有され
る」という意味での「連帯」なのではないか、と思う(こういうことについては
たとえば以前、アサノの映画『孔雀』について書いた)。
○映画『孔雀』について
http://www.bekkoame.ne.jp/~hirumas/WEBZIN/hirumas31.html#0924

もちろんだから、それは「ボクたち一緒にやりましょう」みたいな感じとは違う
わけだよね。だいぶ以前にこの走り書きで紹介したシュタイナー研究をしてらっ
しゃるKAZEさんのHP(風のトポス〜「神秘学遊戯団」)で、池田さんの本
の書評で同様なことが語られていたが、たぶん同じようなことを考えてるんじゃ
ないかな。「…そうした若い人が、社会の表層的な部分には現れず、うんと深い
ところで密かに胎動している。これは、愉快なことではないか。悦ばしいことで
はないか。…存在と言語についての洞察の鋭さにおいて、彼らはひとりひとりが
爆弾みたいなものだからである。」(池田晶子『魂を考える』)をひいて、KA
ZEさんは、そういう「爆弾たちとのネットワークができればいいなとそう思う
」という。そうなんだよね、なんというか「見えないネットワーク」みたいなも
のかもしれないけど。基本的にいま、オレは自分のまわりに「爆弾たち」がどん
どん増えてるなーという幸福な感じを感じてるのだ。
○風のトポス〜「神秘学遊戯団」
http://www.bekkoame.ne.jp/~topos/index.html

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 ■おしらせ
 『オムレット〜心のカガクを探検する』(心の科学研究会G.N.C./ひるます著)
 の詳しい内容は下記URLに掲載しております。ぜひご覧ください。
 http://www.bekkoame.ne.jp/~hirumas/COMIC/digicomi15.html
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 発行者:堀込広明  (C) HIRUMAS 2000
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