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■ ■■ ■ HIRUMAS HEADLINE WEEKLY
■■■■■■ 週刊ひるますヘッドライン
■ ■■ ■               第42号 00.6.10-00.6.23
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 ひるますヘッドラインは、ひるますHP冒頭のコラムを一週間分まとめたもの
 です。人文系書籍の情報、社会時評、HP更新情報、身辺雑記などです。
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■今週の主な内容
「東北学」第2巻/ヘンリー・ダーガーの部屋/東北系掲示板/「鬼と鹿と宮沢
賢治」/自民党のまやかし政策/清志郎ライブ

■00.6.10
遅ればせながら赤坂憲雄さんの「東北学」第2巻を買って読んでるんだけど、こ
れ、かなり面白いですよー。赤坂さんがひとりアチラコチラに飛び回ってインタ
ビューしたものがどっさり載ってます。キアイ入ってます。

この東北学のサイトがあれば、「東北系HP」管理人の私としては、ぜひリンク
したいものだと思い、サーチしてみたんだけど、今のところはないみたいね。と
ころがサーチしていて、この「東北学」の発売元、作品社のHPにたどり着いた
ら、なんと作品社から先日刊行された画集『ヘンリー・ダーガー 非現実の王国
で』の特設サイトが出来てるじゃーあーりませんか。
作品社HP
http://www.tssplaza.co.jp/sakuhinsha/book/index.html

ダーガーは、斎藤環ファンなら言わずとしれた驚異の「引きこもり画家(作家)
」ですねー(先日紹介した『戦闘美少女…』や前著『文脈病』に論文あり。『文
脈病』のカバー装幀画にも使われてます)。で、この特設サイト、「ダーガー情
報満載! 担当編集者入魂のページ」などという惹句に違わぬ充実ページ(つつ
ましい?プレゼントの企画などあります)。斎藤ファンはもちろん、みなさんゼ
ヒご覧あれ。

ちなみに斎藤さんと言えば、今朝の新聞のPHPの広告で『社会的ひきこもり』
(PHP新書)が「7万部突破!」とデカデカと載ってました。すっごーい!
(すいません、今日の私はとってもミーハーになってます)

■00.6.14
その「東北系HP」のコンテンツとして、「東北系の掲示板」をつくってみまし
た。憩いの場としてお使い下さい。
http://www69.tcup.com/6915/hirumas.html

■00.6.20
さらに、「東北系HP」に民俗芸能関係リンク集を移動しました(前はオレの「
鹿踊り論」の中に入ってたのね)。ところでこの日の夕刊見てびっくり、門屋光
昭さんの『鬼と鹿と宮沢賢治』って本が出てて、ナンと、集英社新書じゃないで
すか(メジャーだ!)。賢治と岩手の民俗芸能との関係を中心にした独自の「賢
治論」です。
 注)門屋さんについてはヘッドライン28号に記事があります。
 http://www.bekkoame.ne.jp/~hirumas/HEAD/head28.html

追記:これさっそく買いに走ったのだけど、もう衝撃的にスゴイです。これにつ
いては、「東北学」の話題なんかともからんで長くなるので、また後日。

■00.6.21
ここ一週間で自民党が打ち出してきたのが、公務員のリストラと天下り禁止、特
殊法人の廃止などの「対官僚政策」。

こういったことは、猪瀬さんなどのいう官僚主権国家に対して国民主権国家をつ
くらねばという主張などにも合致し、国民の理解も得られる「政策」であるかに
見える。が、とんでもないまやかしだ。もちろん猪瀬さんの主張は正しい。しか
し自民党が、そのような官僚対策をしようとするなら、実ハいつでも出来たので
あり、それが「いま」言われているというところにまやかしがある、のだ。

肝心なのは、そのような具体策の背後に、自民党の、官僚に対する意識の変化が
ありありと見て取れるということだ。つまり、自民党がやろうとしているのは、
官僚の口をはさませず、「自分たち身内」だけで国の物事を決めてしまおう、と
いうことであってようするに「私物化」そのもの。これは亀井サンが公共事業予
備費五千億円について「役所にはびた一文手を触れさせなかった」という発言で
露呈されている。これを堂々と言ってしまえるところに自民党の現在というもの
が表れているのだ。つまり公明・保守と手を組むことで、圧倒的な数の力を手に
したいま、もはや「政と官」というマフィア的結合をつかわずとも、「政」のみ
で勝手に決められる、ということを勝ち誇ったのかのごとくに宣言しているわけ
だ。つまり独裁ってのはこのことでしょう。

ワシがこの亀井発言を知ったのは、読売のコラムの中(6月7日夕刊)でなのだ
が、それを書いていた記者は、あたかもこのような動向が政治が官僚に対する主
導権を握り始めたことであり一歩前進なのだと言わんばかりの書き方だった。そ
れだけではない。この記者の人は、「政治主導」の時代には「政治家が…政策に
知悉し、官僚を説得するだけの力が必要となる」なんて書いてるのだが、「政策
に知悉」なんて当然のことであえて言うまでもなく、「官僚を説得」に至っては
あきれてものが言えない。「官僚を」じゃなくて「国民を」だろう! 国民に対
する情報公開の上で、それが公的に必要なことだと説得しうるかどうかが問題で
しょう。しかも圧倒的な数の力の前では、もはや「官僚を説得」する必要すらな
くなっている、そこが問題なのに、ぜんぜんこの記者にはそれが見えてない。実
名をあげれば「政治部 河野修三」さんだ。

こんなレベルの人が一面の記事を担当してるんだから、「政治は分かりにくい」
なんて風潮が蔓延しても当然だ。しかし分かってないのはこの手のジャーナリス
ト自身なのではないか。そうでなければ、話を混乱させてあえて「分かりにくく
」していると言われてもしょうがないでしょう。ようするに問題は「政か官か」
ではないのだ。大事なのは、はっきり言えば「公か私か」でしょう。政治家とは
決然と「公」的に思考し、官僚が「公」的にふるまうように監視するもんでしょ
う。天下りや特殊法人の問題は官僚が国の機構を「私物化」するというところに
ある。「私的」になった「官」を「公的」な精神をもつ「政」が討つ、というな
らスジが通るが、自民党がやってるのは、「私的」な「官」を、さらに「私的」
な「政」が蹂躙するってことでしょう。なんのスジも正義もそこにはない。だか
らこそ政治家の資質、体質(つまり「公的な精神」を体現しているか否か)って
ものが問題になるわけで、「神の国」発言にしたって単なる言葉じりの問題じゃ
ないってのは、そこのところだ。

■00.6.23
どっかに書いたけど「選挙に行こう」キャンペーンに賛同しているものの、私と
しては、単に「行けばいい」ということではまずい、と思っている。で、上のよ
うな政治的なことを書いてみたり、トップページに反自公保といった政治的な立
場を表明してしまったりしている。ようするに現時点で大切なことは、投票に行
くという行為が社会のルールとして大事だなどという言ってみれば平時の「道徳
」の問題なのではなくて、いま政権を交代させるという意志を表明しなくては、
この社会の正しさや公平さがないがしろにされてしまう、という非常時の「倫理
」の問題なのだ、ということだ。

ま、そんな大げさな話はおいといて、ニュース23の清志郎ライブよかった〜と
掲示板の方に書いたのだけど、その話を書きたかったのだ。清志郎はこの番組の
選挙コーナーのテーマソングを歌ってるのだが、この日のライブで、はじめて全
部を通して聞くことができたのだ。いかにも清志郎節のこの歌がいいのは当然と
して、歌詞を聞いてみればこれも単に選挙行こうって話じゃなくて、「誰か違う
奴を選んで…」と歌っているのだ。そこがまたいい。うまいなぁ、オレもこれく
らいスマートに、マンガで「民主主義で行こう」を描けたら、もうちょっと多く
の人に読んでいただけたのだろう。

ところで各マスコミはすでに「自民圧勝」という予測をぶち上げてますが、今朝
以前も紹介した森田実さんの「言わねばならぬ」のページを見たら、なんとそう
いう自民圧勝の大元になっている「世論調査」の実態は、回答した人の大半が、
50歳以上の国民になってるらしい。つまり20、30代はほとんど家にいない
ので、アンケートにひっかからないのだそーだ。清志郎は、一人でも多くの若者
に選挙いってほしい、と言ってたが、このデータが50歳以上ってのがホントな
ら、まじで若者が選挙いって「誰か違う奴」を選んだら、状況は大きく変わるか
もね…。ぜひ選挙に行きましょう。
○森田実さんの「言わねばならぬ」
 http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/TEST03.HTML
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 ■おしらせ
 『オムレット〜心のカガクを探検する』(心の科学研究会G.N.C./ひるます著)
 の詳しい内容は下記URLに掲載しております。ぜひご覧ください。
 http://www.bekkoame.ne.jp/~hirumas/COMIC/digicomi15.html
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 発行者:堀込広明  (C) HIRUMAS 2000
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