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■ ■■ ■ HIRUMAS HEADLINE WEEKLY
■■■■■■ 週刊ひるますヘッドライン
■ ■■ ■                第9号 99.8.19-99.8.25
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 ひるますヘッドラインは、ひるますHP冒頭のコラムを一週間分まとめたもの
 です。HP更新情報、マンガ製作日誌、人文系書籍の情報、身辺雑記などです。
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■お知らせ
8月25〜27日にかけて、このメールマガジンを配信しているPubzine
が、配送システムをお休みした関係で、配信が遅くなりました。ご容赦の程お願
いいたします。また、今回よりヘッドラインの簡単な内容要約をつけました。こ
れはHPのバックナンバーの目次にもつけてますので、ご覧下さい。
http://www.bekkoame.ne.jp/~hirumas/HEAD/head.html

■今週の主な内容
下村誠&ペータCD/蕎麦を生きる/Socius(ソキウス)/「自殺は感染
症だった!」/「魔法使いの弟子」/「バイオ3」/中井久夫の『いろいろずき
ん』/『幼児教育と脳』と『子どもたちはなぜキレるのか』

■99.8.19
コマ切れの更新ですいませんが、下村誠の『Bound for Glory』
の詳細情報を掲載しました。
下村誠作品リスト
http://page.freett.com/nattyrec/index.html

「別ひ」で、新企画「蕎麦を生きる」を始めました。まだ記事はちょっとしか載
ってません。しかもほとんど再録。おいしい蕎麦屋を知ってる方はゼヒ教えてく
ださい!
別ひ
http://www.bekkoame.ne.jp/~hirumas/BETSU/betsu.html

■99.8.20
自分で社会学を学びたい人を支援するHP「Socius(ソキウス)」を発見
して、大喜び。ここには「さすらいのソシオロジスト」野村一夫さんによる社会
学文献のブックガイドや自己学習のためのガイド、さらには社会学公開講座など
膨大なソースが掲載されてます。私もウチのサイトでは社会的なコトをいろいろ
と好き勝手に語ってるが、キチンとした学問をやってないので、ちょっと基本的
に勉強し直したいと思っていたところだったので、まさに天からの贈り物って感
じ。ここに掲載されている「見識ある市民」という文章だけでも一読の価値があ
ると思いますので、勉強目的以外の方もゼヒご覧下さい。まあ私自身、勉強した
いとは言ったものの、どこまでケイゾク出来るかわからんけど。
Socius(ソキウス)
http://www.honya.co.jp/contents/knomura/welcome.html

それにしても、ウェブはホント、奥が深い。というより、スゴイことをやってる
人は、ホントにたくさんいて、それを知らしめてくるのがウェブだってことなん
だけど。

■99.8.21
きのうの帰りの電車でぼーっと中吊り広告を見てたら、『女性セブン』に例の「
河原キャンプ遭難事故」の見出しがでかく出てて、その隣をなにげに見たら、な
んと「自殺は感染症だった!筑波大教授が緊急警告、マインドウイルスが原因」
って見出しがあるじゃーないですか! 筑波大でマインドウイルス…とくれば、
わが広英社でも2冊本を出している宗像恒次氏に決まってる…(ちょうどいまト
ップページに掲載している広英社のバナー広告にもこの宗像先生の本がのってま
すね)、というわけで急ぎコンビニに走ったが、ない。この雑誌、翌日つまり今
日発売だったんですね。で、今朝さっそく買ってみましたが、やはり宗像先生、
ばーんと出てます。噂には聴いてましたが、最近「胎児期カウンセリング」なる
ものをやってるとかで、その話題も出てました(広英社の本や法研で出したその
名もズバリ『マインドウイルス』という本にはこの話は出てこない)。催眠術で
胎児の状態にして心の奥底を探る…なんて書いてあるんだけど、なんか今までと
路線が違ってきてる感じ…。これについては後日また。
広英社HP
http://www.bekkoame.ne.jp/~hirumas/KOEI/index.html

やはり中吊りで『ビックコミックオリジナル』の広告が、花火の筒のガラを模し
たデザインになっていて面白かったので見てたら、その中に「魔法使いの弟子」
というマンガがあって(私も「魔術師」マンガを進行中なだけに)ちょいと気に
なったので、ふだん見たこともない『〜オリジナル』を立ち読んだのだが、これ
メチャクチャ、ワタシ好みです。絵柄といい、テーマといい。文明開化のさなか
に、西洋からやってきた催眠術師?(召魔―めすま―という名とメスメリズムの
関連が暗示されてる)が、心の病の治療をするという話らしいのだ(それにして
もよりよって同じ日に中吊りで気になったものがどちらも、催眠術と心の病とは
これもまた何かの偶然の一致か)。この回では、日本の伝統的なお祓いがぜんぜ
ん役に立たない滑稽なものとして描かれていたから、これに対して西洋の魔術師
の弟子である催眠術師(さらにその弟子がフロイトであり、精神分析の徒という
ことになる)が有効なものとして現れることになるんだろう。しかし、こういう
風に一方では「日本的なもの」を否定しつつ、これを単なる西洋礼賛、近代化万
歳という基調で描くのではなくて、なんとなくイヤなムード、悪魔の侵入とでも
いうイメージで描いているところが、このマンガの単純ではない面白さだ(それ
は苦悩しつつ、日本の「近代化」を押し進めねばならない明治政府参議である主
人公の立場にも表現されている)。チラッと見たとき、私は『ゲゲゲの鬼太郎』
の中の「悪魔ベリアル」の巻を思い出した。これはやはり明治開花期に「どさく
さにまぎれて」日本に入ってきていた悪魔と鬼太郎が対決する話。ちょうどそん
なムードなんです。

追記:ちなみに「魔法使いの弟子」ってタイトルは、有名な伝説(おとぎ話)な
んだって。たまたま計見一雄さんの『脳と人間』(三五館)って本見てたら、ぐ
うぜんにも出てました。私もモノを知らないので、気づいたことがありましたら
ご指摘ください(ぜんぜん関係ないけど、この『脳と人間』って本についてはま
た後日)。

■99.8.22
昨日かおとといの新聞に「パンダに三つ子誕生」とかあったけど、大変だろーナ
ァ…(ヘッドラインのバックナンバー第2号参照)。
http://www.bekkoame.ne.jp/~hirumas/HEAD/head2.html

ゲーム雑誌でチラホラと「バイオ3」の情報が載ってますけど、「ケッ、バイオ
なんてよー」とか思いつつ読んだら(私の「バイオ2」批判は「でぃーぷひるま
す」にこってり書いてます)、この「バイオ3」って、「バイオ2」の続きじゃ
なくて、「バイオ1」と「2」の間の時間を舞台にしてるって書いてあって、わ
おぅと喜んでしまった。つまりこれって、よーするに「2はなかったことにして
…」っていう私の大好きなパターンじゃないですか(もちろんその次に「2」の
世界が続くという前提で作られてるんだろうけど、そんなものはこっちで無視す
ればいいわけだ)。「らせん」に対する「リング2」であり、「エクソシスト2
」に対する「3」、「ロボコップ2」に対する「3」、すべてこのパターンなの
だ。今回の「バイオ3」は、画像データを見るとほとんど「2」と同じであり、
パッと見て一瞬「なんでぇ焼き直しかよ」とケチをつけたくなったが、そーいう
ことであれば、もともと私は「街という舞台設定をもっと活かすべき」と言って
たのだから、この街を使った「やり直し」は、むしろ歓迎するところだ。さー、
マジで懸案のマンガなど、明らかに時間が要る作業をやっつけとかないと、また
時間がなくて苦労することになるぞ〜。
でぃーぷひるます
http://www.bekkoame.ne.jp/~hirumas/WEBZIN/deep.html

ちなみに私の中では「バイオ」と並ぶ傑作「フロントミッション2」の続編「3
」もそろそろ出るらしい…。こっちは前作よりキャラクターがコミカルっぽくな
っていて、とっつきにくそうなのが気になる。このシリーズはやたら時間がかか
るのがわかってるので、ちょっとしたマイナスポイントがあると、手が引けちゃ
う。この手のソフトでシュミレーションゲーム版『ボトムズ』も紹介されてたが
これもちょっと気になる。ハードSFが好きなのだ。
フロントミッション2
http://www.bekkoame.ne.jp/~hirumas/WEBZIN/hirumas16.html#fm

このヘッドラインでよく取り上げてる雑誌『サイゾー』(宮台真司・宮崎哲哉対
談を連載している)に佐野元春と江口寿史の対談が載ってました。

■99.8.23
このページでもたびたび紹介してる中井久夫氏ですけど、なんと『いろいろずき
ん』という絵本を出しているではないですか!(みすず書房)

エランベルジェという精神科医が原作です。中井氏は「絵と文」となっていたの
で、あわてて書店に走ったら、ジュンク堂に入ってました。中井氏は広英社の「
精神科医がものを書くとき」でもカバー絵を描いてるので、絵心はあるんだろー
なぁと思ってましたが、今回のはホント、うまい!うまいというか、ちゃんと「
絵本になってる」。

オビと解説に「他人にも心があった!」とあって、他人にも心があることの重要
さを子ども達に教える絵本なのだという「売り」が表明されてます。サカキバラ
など少年犯罪に「独我論」の問題を見いだし、例の「なぜ人を殺してはいけない
のか」問題で、「それはひとつの宇宙を消し去ることになるからです」という「
答え」を書いた(ウェブマガジン27号参照)、中井氏の一連の問題提起の流れ
に、この本も位置づけられることになるのだろう。さらには『葉っぱのフレディ
』など絵本の流行もあるし、ひょっとしてこの本、大ブレイクするんじゃないの
?…それにしても、天はあまりに一人の人間に才能を与えすぎなんじゃないかと
やっかみたくもなりますね〜。
「なぜ人を殺してはいけないのか」問題(ウェブマガジン27号)
http://www.bekkoame.ne.jp/~hirumas/WEBZIN/hirumas27.html#0424

ちなみに「他我問題」については、バーチャル伊丹堂にもコメントがあります(
00004、00006、00008、00010など)。
http://www.bekkoame.ne.jp/~hirumas/GNC/index.html

付記:ふと気づいたんだけど、この『いろいろずきん』の中の「他人にも心があ
った」っていう話は、動物の「ゾウ」に「心を見いだす」というストーリーで語
られている。ところがたまたま、昨日の走り書きで、パンダについてのリンク(
ヘッドライン2号)を紹介したんだけど、ここには、まさに「パンダに心を見い
だす」って話が書いてあったわけだった。これもなんかのシンクロか?(笑)

■99.8.24
バーチャル伊丹堂をマンガのキャラとの会話コーナーではなく、普通の掲示板(
ふう)にしてみました。(ふう)というのは、「手動」(私宛にメールをいただ
いて、それを私がHTMLに加工してアップする)ということです。これは私が
プログラムを書けないのと、掲示板管理をする時間的余裕がないためです(やっ
ぱ頻繁にアクセスして管理してないとマズいんでしょ)。というわけで、アップ
まで時間がかかっちゃいますが、そこはまぁ、「まったり」行こうと言うことで
ご了承の上、どしどしご参加下さい(伊丹堂行きであることを明記してメールを
お送り下さい)。
バーチャル伊丹堂
http://www.bekkoame.ne.jp/~hirumas/GNC/index.html

■99.8.25
月末も近づきまた新書が出そろってきてますが、澤口俊之さんの『幼児教育と脳
』(文春新書)と斎藤孝さんの『子どもたちはなぜキレるのか』(ちくま)が奇
しくも並んでいて面白い。澤口さんは「ワーキングメモリー」の人で、自我の中
心は「前頭葉」にあると主張している人。教育というのは「社会的自我」を育て
ることだから、前頭葉の能力を高めることがダイジ、と言ってる。一方の斎藤孝
さんは教育問題でいろいろ著書がある人らしいが、今回の本では、子どもがキレ
ないように育てるには、伝統的な「型」を身体的な習慣として身につけさせなく
てはならない、と言う。ダイジなのは「美=生の倫理観」を身につけることだと
いうわけ。斎藤さん自身は自分の立場を「身体論」と言ってるみたいだけど、こ
れって『小脳論』的には、小脳の機能ですよね。つまり斎藤氏は「小脳がダイジ
」って言ってるわけで(勝手に決めつけてます)、前頭葉派と小脳派が、激突!
ってわけ…。というのは半分冗談だけど、面白いでしょ。というか、これが「自
我は脳のどこにあるのか?」っていう話だったら、ちっとも面白くないけど、こ
こでは「教育」ということを通して、「考え方のナカミ」の違いが際だっていて
面白いと思うわけだ。
しつこくも『小脳論』はこちら…
http://www.asahi-net.or.jp/~ng1f-ist/index.html

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■お知らせ
『オムレット〜心のカガクを探検する』(心の科学研究会G.N.C./ひるます著)
は「心とは何か?」をテーマにした「思考する」マンガです。オムレットの詳し
い内容はこちらに掲載しております。ぜひご覧ください。
http://www.bekkoame.ne.jp/~hirumas/COMIC/digicomi15.html

「バーチャル伊丹堂」は手動掲示板です。ぜひご参加ください。
http://www.bekkoame.ne.jp/~hirumas/GNC/index.html

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 発行者:堀込広明  (C) HIRUMAS 1999
 ご意見・ご感想等:info@hirumas.com
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 配信:Pubzine http://www.pubzine.com/
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