prev. | No.75(02.3.5) | next

「古い世界に捧ぐ薔薇」号


■CONTENTS
古い世界はまわりつづける〜♪インサイダーたちヒステリックにグラマラスで逝け!

■古い世界はまわりつづける〜♪(02.2.2)

獏迦瀬: 田中真紀子更迭ってことですが。
珠緒: やっとやってくれたわね。
獏迦瀬: あれ、珠緒さんは更迭支持なんすか??。
珠緒: まさか。よくぞやってくれたってのは、それによってコトの本質があらわになるから大歓迎って意味でよく使うでしょ、ここでは(笑)。
獏迦瀬: ここだけでしょ、そんなひねくれた言葉の使い方するのは…。
珠緒: それはともかくこれで小泉って人の本質がハッキリ世の中に知らしめられたわけで、それだけでも田中真紀子はよくやったってとこじゃないの。
獏迦瀬: 支持率急落にそれはあらわれてますね。ま、それだけにここであえてコメントするほどのことでもないってことかもしれませんが。
珠緒: ど〜かな〜、私に言わせりゃ、まだまだ支持率高すぎ。…っていうか、未だに「小泉は抵抗勢力に屈した」なんていう言い方がまかり通ってるでしょ。
獏迦瀬: そういう面はあるでしょうけど…。
珠緒: へえ〜まるで小泉は「善」で周りが悪いって言い方じゃん。でもこのサイトでは最初から言ってるけど、そういうやり方ってそもそもの小泉の「本質」でしょ。
獏迦瀬: はあ…、高村薫さんなんかの感情論的小泉内閣批判などには反論して「擁護」したこともありましたが…(臨哲63)。
珠緒: あれは小泉じゃなくて田中真紀子擁護でしょ(笑)。小泉についてはひるますの「小泉という男」シリーズ()で批判していたわけだけど、そこで言っておいた批判がモロに現実化したわけよ。
獏迦瀬: 厚生省で不祥事官僚の辞表を受理してまんまと退職金持ってかれた事件でしたね。たしかに当時から官僚には甘い男でした…。
珠緒: それもあるケド、その後の対応が問題よ。
獏迦瀬: 辞職は切腹に等しいが、クビにするのは市中引き回しに等しいからそれはするに忍びない…とか言ったんですよね。…っま、今回は市中引き回ししてますけど(笑)。それにしても時代劇好きですね。米百俵とか三方一両損とかのルーツはここにありって感じです(笑)。
珠緒: 時代劇ファンとしては許せないわ(笑)、浅はかすぎよ。というより問題はそういう時代劇的言葉のコメントが、国民に対する「説明」には全然なってなくて、たんなるひとりよがりな「思い」の吐露にしかなってないことでしょ。
獏迦瀬: ひるます氏は小泉を演技性人格障害とまで言ってましたね…これって名誉毀損になるんじゃいないスカ。
珠緒: ひるますは自分が人格障害者だって公言してるから名誉毀損にはならないでしょ(笑)。
獏迦瀬: その手で来ましたか…。たしかに「涙は女性の最大の武器」にしても、支持率が急落の時の「山あり谷ありだな」にしても、当事者感覚が欠落してるっつ〜か、なんか「離人症」的な印象がありますね。
珠緒: 吟詠っていうか…。それはともかく、そういう人が構造改革だなんだと言ってるってことに、そろそろハッキリ気付くべきよね。実質は何もないっていうか、自分でも分かってないわけよ。
獏迦瀬: そもそも郵政三事業民営化しか政策がない人でしたからね…、それが時代の流れの中で「構造改革」となんとなく一致してしまったというところですか。
珠緒: 最大の皮肉は「抵抗勢力」のおかげで、それをカガミにすることで自分の「政策」がかろうじて見えてくるってことでしょ(笑)。
獏迦瀬: うわ…しかしたしかに。そう考えると、未だに抵抗勢力に屈せず改革をなしとげてほしいなんて言ってる「識者」がアホに見えてしまいます…。
珠緒: っていうかこのサイト読んでりゃ、たいがいのニュース解説はバカに見えるはず だけど、なんちて〜(笑)。
獏迦瀬: またメルマガの解除が増えそうです…。

■インサイダーたち(02.2.18)

獏迦瀬: コミティア(創作系マンガ販売会)で『オムレット』持って行ってきたそ〜ですね。お疲れ様でした。
珠緒: ちょっと別の仕事のついでなんだけど、『オムレット』は何冊かお買い上げいただきまして、ありがとうございま〜す。ひるます氏は「癖になりそ〜」とか言ってたわよ。
獏迦瀬: そうスカ。これからは行商ですね(笑)。ところでブッシュが来てますが。
珠緒: なんかスティーブ・マーチンのあんまり面白くないコメディみたいな感じよね、ブッシュって。
獏迦瀬: なんすかそれ…。
珠緒: 笑えないっていうか…、単なるまぬけが洒落になってないっていうか…。それで思い出したけど、山藤章二のプレゼント、あれなんか笑えないのさいたるもの?
獏迦瀬: やぶさめ描いて、常時ぶっし(武士)なんて言ってました…。
珠緒: ま、彼のブラックユーモアってものがいかにインサイダーなのかってことがハッキリしてよかったんじゃないの。
獏迦瀬: また「よくぞやってくれた」ですか(笑)。インサイダーっていったら、今回のテロから報復戦争、そして田中真紀子問題と、いろんな局面で、いろんな人が「インサイダー」だってのがハッキリしましたよね。
珠緒: いまさらって感じだけどね。テリー伊藤とか(笑)。
獏迦瀬: 官僚出身の大臣でなければ改革は無理なんて言ってました。いわゆる真紀子は悪くはないが、やり方が下手だったという論調の人ですね。
珠緒: それって官僚的「世間」のインサイダー的言い方でしかないのよね。
獏迦瀬: 『お笑い大蔵省』って何だったのかって感じです。
珠緒: 政治がちょっと分かるつもりになって気の利いた批評をしてるつもりなんでしょうけど、ようするに「政治とは何か」っていう根本が全然わかってないのよ。問題は「うまく」官僚社会を改革できるかどうかっていう技術論じゃなくて、そもそもそういう官僚社会に介入する国民の権力というものを支持するのかどうかってことじゃん。
獏迦瀬: 慎太郎なんかと意気投合してる場合じゃないんですよね。それにしても人はちょっとモノが分かったと思うと、とたんにインサイダーになってしまうものかもしれません…。
珠緒: うっ!、たしかに…獏迦瀬くんも気をつけなよ(笑)。
獏迦瀬: はい…、いや「はいな〜」でしたね(笑)。

■ヒステリックにグラマラスで逝け!(02.2.28)

獏迦瀬: ムネオ問題が意外にも広がりを見せてますね。
珠緒: まあこれなんかムネオ自身が言ってるように「古い政治家」の問題、まさに古い世界の問題よね。
獏迦瀬: ですよね。まああえてコメントするほどのことではないかもしれません。
珠緒: ただ雪印と一緒でさ〜、ちょっと前だったらこういうことって平気で隠してど〜にかなってたことでしょ。別に小泉が疑惑を解明することに積極的とかいうんでは全然なくて、やっぱ権力者と大衆とか、企業と消費者とかいうあいだの情報のバリアっていうか、それが崩れちゃってるって感じではあるわよね。
獏迦瀬: 松本清張的シチュエーションのリアリティがどんどんなくなってしまうという感じです…。
珠緒: なんじゃそれ(笑)。
獏迦瀬: いや…つまり清張作品ってのは、権力のカベの前でどうしようもなく破れてくって感じなんですよね。
珠緒: いまの人はそ〜なりゃモロともでテロに走るわね(笑)。でもこ〜なってみると、ますます小泉はよくぞやってくれた(笑)って感じよね。
獏迦瀬:真紀子更迭の話ですか。小泉の見る目のなさってのが、またまたアラワですね。ここまで事態が進展したのも田中真紀子が踏ん張った「おかげ」であることは明らかですからね…。それにしても、いまだにそれを認めたくない人たちって多いすね。
珠緒: 面白いのは、それこそ「ヒステリック」に田中真紀子に絡む人のほとんどが女だってことよ。
獏迦瀬: はあ…? なんかまたヤバそうな話ですね。まあたしかに田中真紀子というと女性に人気があるという印象があるわけですから、意外といえば意外ですけど。
珠緒: 女の敵は女、なんちてね。でも真紀子を不快に思う女って、ようするに上司との関係とか官僚(お上)のステイタスみたいなものを踏みにじるような態度にイラついてるわけ。「オオヤケの場所で身勝手な!」とか。
獏迦瀬: たしかに参考人招致の映像は高村薫あたりが青筋たてて「品がない」なんて言いそうな感じでしたけど(臨哲63号参照)。
珠緒: あはは、実際言ってるんじゃないの? ようするにそういう破壊的な?人が入らなければ何も動かなかったハズっていう全体の流れはみないで、表面の「態度」に批判するっていうかムカつく。これが何かって言ったら、ヒステリーよね。
獏迦瀬: まあ一般には田中真紀子的なものをヒステリックというんでしょうが…見た目的にはね。
珠緒: でしょうけど、斎藤環的定義で言えば、ヒステリーってのは依存しつつ拒絶する態度なわけでしょ。具体的には「なんで分かってくれないの?」と相手を責める。そこに「理」はないのよね。分かってくれないと言いつつ、分かるハズという前提があるから単に感情論で相手を責めまくるってことが可能になってるんだけど、その前提ってのはようするに「共同体」(への依存)でしょ。
獏迦瀬: まあ小浜逸郎のいうエロス的関係でしょうね。
珠緒: 田中真紀子に対するヒステリックな反応ってのは、よ〜するにダイジな共同体的価値を踏みにじられたことに対する反応なわけよ。それにくらべれば真紀子のあり方ってのは、そうところからキレてるわけでしょ。涙を流しても(笑)別に依存してるわけでもない。真紀子に依存(異存)なし、なんちて。
獏迦瀬: つまり日本の政治とか社会とかはいぜんとして「共同体」レベルを引きずってるわけですよね。…で、それが傷つけられると、ヒステリックに反撃する。その反撃は決して「理性的」でも理の通ったものでもなくて、それ自体共同体的な、外から見るとわけ分かんないものになるってことですか。そう言えば伊丹堂さんが米の対テロ報復戦を「ヒステリー」と言ってましたよ。
珠緒: そ〜いうのは「よくあること」でしょ。ヒステリー的な態度ってのは、エロス的関係がダイジっていう宣言でもあるし、ウラハラにそこに相手を引き込む「技術」そのものでもあるわけ。それ自体、エロいわけよ。
獏迦瀬: 深いっすね…(汗)。
珠緒: まあねぇ…ヒスはヒスを知るっつ〜か。
獏迦瀬: そうなんすか…!っていうか、いや、そうなんでしょうね…なんちて。
珠緒: なんか言った? ともかくヒスの心理を知っておくってことも生きていくには必要なのよね〜(笑)。
獏迦瀬: 勉強させていただきマス…。

●ひるますの単行本『オムレット〜心のカガクを探検する』
 http://www.bekkoame.ne.jp/~hirumas/COMIC/digicomi15.html

 発行者:ひるます  (C) HIRUMAS 2001
 ご意見・ご感想等:info@hirumas.com
 登録の変更・解除:http://www.bekkoame.ne.jp/~hirumas/
 配信:Pubzine http://www.pubzine.com/
    melma! http://www.melma.com/
バックナンバー一覧にもどるトップページ(最新情報)にもどる
感想・ご意見をお知らせください。 info@hirumas.com