第五夜

あたしのおばちゃんは、霊感体質で、悪霊に殺されかけた事もあるんだどや・・・

それはまだ、おばちゃんが、独身の頃、武蔵野で一人暮らししてだ頃・・・
おばちゃんは、一人暮らしは淋しいので、小鳥を飼ってたんだ。
ある日を境に夜、寝静まった頃小鳥が騒がしぐなりはじめたんだどや。
最初は泥棒かと思ったけど、そうじゃねえみでだ。
気のせいか、と思っていたけど、毎夜続く・・・
気味悪くなりはじめた頃、今度は ”はあはあ・・・” と、
人の息づかいが聞こえはじめた・・・
と、今度は、 ”死ね〜” と、耳打ちされでしまった。

おばちゃんは恐怖のあまり、”南無妙法連華経、南無妙法連華経”と、必死に唱えたんだど。おかげで、その日は何事もなく立ち去ったんだど。

次の日、早速、悪霊退散のお札をもらいさ行ったんだど。
部屋中貼りまくって、安心したつもりだったけど、その夜、やっぱり来たんだどや!! 効ぎ目ねがったんだな・・・それがらは、ここにはいれないと思って、しばらくの間 友達の家を転々としてたんだどや・・・

その後、おばちゃんは某デパ−トさ勤めてたんだけど、休憩室で、普段そんなに 親しくない女性とだべってたら、”あなた、今、大変な目に遭ってるでしょ・・・” と、話を切り出されんだど。その女性もかなり霊感の強い人で、今、おばちゃんが 遭ってる恐怖を即座に見抜いてしまったんだどや。
”このままじゃ、あなた殺されちゃうから、池袋の南西の角地に建ってる建物に 引越しなさい”  と、アドバイスされんたんだど。

それから、その日のうちに今度は別の女性と休憩室でいっしょになり、 ”今、私のうちでやってるアパ−トで空き部屋があるんだけど、誰か借りて くれないかしら?” と、いう話になり、場所を聞いてみると、さっきアドバイス された場所そのものだったんだどや。
おばちゃんはもうここしかないと思って、その日のうちにぎりぎりど前金を渡して 契約してしまったんだど。

早速引越したその日、もう今度こそは大丈夫だろう・・・と思っていたら・・・ ”なんで、逃げた〜” と、追いかけて来たんだどや!!

おばちゃん、怖くて、怖くて、さっきの霊感の強い女性に電話して、その日は 泊めてもらったんだどや。でも、その女性も、”私の手にはおえないわ” と言って、ある霊能者を紹介してくれたんだど。
その霊能者はラジオ番組も持っていて、そういった相談にのっている人なんだど。
おばちゃんの緊迫した状況を理解してくれたその霊能者は、
”あなたに取り憑いた霊は山の上にある大きな石碑からやって来ています。あなたを 殺そうとする、かなり強烈なパワ−を持った霊です。今までよく持ちこたえましたね。あなたもそれに負けないだけのパワ−を持っているということですよ”と告げ、 いろいろ、悪霊退散のアドバイスをしてくれたんだど。

その後、無事おばちゃんは悪霊から解放され、現在にいたってるんだけど、 その時のアドバイスの1つに、コップに水を満たして足元に置きなさいと言われたん だど。
次の日の朝、足元にコップがなかったので、蹴飛ばしてしまったかと思ってあたりを 見たけど、コップすら無がったんだど。
そしたらなぜか流し台にそのコップが置いてあって、しかも飲んだ形跡があったんだ どや。

おばちゃんは結婚してがら、だいぶパワ−が弱まったけど、(霊能者にそう言われた みたい)やっぱり、今でも、心霊写真とかすぐ見抜ぐし、あたしん家に泊まった時も、何も考えずに西向きに枕をおいたら、寝苦しかったと言われちゃったし、何を言われるかわがんねえので、おっかねじゃ〜。

(岩手出身・Sさんの投稿です)

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